「雑貨ショップのオーナーになりたい!」という夢があなたの努力と強い意志とがんばりで見事に実現できたなら、次はあなたの素敵な雑貨ショップを「
ビジネスとして成功させたい 」という新たな夢にむかってがんばらなければなりません!
せっかくオープンできたあなたの雑貨ワールドがいとも簡単にダメになるようではとても悲しいですよね?
お店を継続してゆくことができれば、お客さんや取引先の信頼度も増し、雑貨ビジネスのノウハウ(あなたの財産です!)も蓄積されてゆきます。
順調に利益が上がってゆけば、資金面や金融機関の信頼度アップ!により2店、3店と支店を出してビジネス規模を拡大したり、まったく違った分野に新たに挑戦したりすることも可能になってきます。
はじめは小さな、小さな雑貨店が10年後にはFC(フランチャイズ)の本部として何十店舗も加盟店をもつ立派な上場企業になっていたとしたらあなたはどうしますか?
毎年、新聞の高額納税者の紙面にあなたの名前が・・・
な〜んてことになってたらうれしいですよね。
それでは次なる「小金持ち」を目標に、まずはあなたの大切な雑貨ショップの安定経営をめざしてキチンとした販売計画を作成してみましょう。
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あなたのショップは基本的に
という、とても単純なシステム(収支)で運営されていきます。
(厳密には在庫金額や利益率なども関係してきますが簡単に考えときましょう)
あなたの雑貨ショップはオープンしたばかりなので、一般的な小売店が販売目標(基準)とする前年度の売り上げデーターがありませんから、まずはお店を継続してゆくための最低売り上げ額を当面の目標値として設定してみましょう。
必要経費とは、家賃、電気代、電話代、水道代、そうじ道具、、文具などの消耗品…
など雑貨ショップを営業していくうえで発生する出費を指します。
金融機関などからの借入金があれば毎月の利息(金利)、従業員を雇えば給与(人件費)もこの中に含まれてきます。
そこで、あなたの雑貨ショップでは、この必要経費がどれくらいかかるのか?
計算してみて下さい。
といっても、お店がオープンしたばかりでは家賃は賃貸契約時に決まっていますが、その他の電気、水道、電話、雑費…
などはまだいくらになるのかわかりません。
そこでここでは、小さな雑貨ショップなので家賃が坪2万円で5坪の10万円、電話・光熱費が3万円、その他もろもろの雑費が2万円として強引に計算してみます。
無駄使いしなければ、およそそんなもんだと思われます。
と仮定してみます。
従業員を雇わないで、必要な時だけ家族や知人の力を借りてあなた一人でお店を営業して行くケースでは、毎月15万円以上の利益をあげればOK!ということになります。
利益率とは、利益(売り上げー仕入れ代金)を売り上げ金額で割った%を指します。
たとえば、
だとすると、
しかし、この利益率を算出するための実績データーもオープンしたばかりのあなたのショップにはありません…
それでは販売計画を立てるための目標売り上げ額が決まりません。
そこであなたの雑貨ショップにならべてある商品の利益(掛け率)と全体の商品構成に占める占有率をもとに少し強引ではありますが、利益率を決めてしまいましょう。
ここでは仮計算するために40%に設定してみます。(服飾雑貨だと45%前後になります)さきほどの計算式で毎月のショップの必要経費が15万円だったので
この があなたのショップの1ヶ月の「最低売り上げ目標金額」となります。
それではここまでのポイントをまとめておきますと
という計算式になります。
さきほどの仮計算をあてはめた計算では1ヶ月の最低売り上げ目標額が になりましたが、これはかなり低い売り上げ額です。 なぜだかわかりますか?それは、この必要経費には「あなたの給与分」が含まれていないからです。
あなたの給与が0円なんです!
これでは、まるで仙人みたいに霞(かすみ)を喰って生きていかなければなりません。
やはりビジネスなんだから、お金はもらわなければなりません。 そこで今度は、毎月の必要経費とは別に「あなたの給与分」も加えた総額を計算してみましょう。
と思う金額(給与分)をプラスしてみましょう。
「10万円で充分」という人もいれば「30万円は必要」という人もいて、さまざまだと思いますが、まだオープンしたばかりなのであまり強欲な金額ではなく、最初は謙虚に何とか普通に食べて生きてゆけるくらいの金額にしておきましょう。
大切なのは雑貨ショップを持った時点から、あなたはもう他から給与をもらう立場ではなく、オーナーというポジションに変わったということです。
会社に雇われている時には、いくらあなたががんばって利益をかせいだとしても、せいぜいボーナスに反映されるくらいで儲けのほとんどは会社が奪ってゆきますが、あなたがオーナーならば、がんばってて儲ければ、儲けるだけあなた自身のお金になってゆきます。
オープン当初は売り上げが思うようにあがらなく、給与が5万円ほどしか取れなくて、毎日メロンパンばかりをかじって、キリギリスみたいに痩せこけたとしても半年後、1年後には50万、100万円になっている可能性も充分にあります。
だからこそ自分の雑貨ショップを持つのは楽しいし、一生懸命がんばることもできるんです。
それではとりあえず、あなたの給与分を10万円としてシュミレーションしてみましょう。
この625000円が、あなたの給与分10万円をプラスした毎月の売り上げ目標額となり、先ほどの375000円から250000円アップ!しました。
625000円よりも毎月の売り上げがふえれば、その上乗せ分の利益もとうぜん、あなたの給与分となります。 これであなたの雑貨ショップを継続してゆくために毎月必要な売り上げ目標額が決まりました。
次は、これを営業日数(週休1日)で割って、毎日の日額目標も決めておきましょう。
毎日、約24000円の売り上げがあれば、日額目標額を達成する計算になります。
必要経費15万円、給与分10万円のシュミレーションの結果、
となりました。
このシュミレーションのようにオープン後にしっかりとした販売計画をたてて、目標金額を認識しておくことは、ショップ・オーナーとして当然おこなわなければなりません。
しかし、このシュミレーションでの必要経費、利益率はあくまでオープン後の予想値であって、正確な数値ではありません。
あなたの雑貨店が1年間営業した時点で、初めて販売実績に基づいたデーターが収集でき、次年度からはその数字をベースとした年間を通した細かい販売計画を立てることができます。
一般的な小売店は1年単位で収支を考えます。
毎年2/15〜3/15におこなわれる「確定申告」では前年の1月〜12月の収支結果を税務署に提出し、利益額に応じて課税されるようになります。
このように小売店は1年間という単位で営業することになりますから、キチンとした販売計画をたてるならば、年間を通した月別の目標計画を設定しなければなりません。
あなたの雑貨ショップで取り扱う商品(雑貨)の種類にもよりますが、通常はどんな商売にも1年間の間に売れる月、売れない月の「波」があります。
むかし、衣料品店などは「にっぱち」といって、2月、8月が年間でもっとも売れない月だといわれていましたし、客単価も夏のTシャツ1枚と冬のコート1着とでは価格がまったく違ってきますから、月間の売上額も大きく変動します。
当然年間の目標額を設定したら、12ヶ月で均等割りするのではなく、それぞれの月別の実績データーに基づいてバランスのとれた予算配分にして1年間をトータルで考えなければなりません。
あなたのショップもオープン直後はさきほどのシュミレーションのように、毎月の必要経費から算出した目標額にむかってがんばってゆけば良いのですが前年実績がでた翌年度からは、月別の目標額を設定していきましょう。
日々の売り上げ、毎日の仕入額、目標達成率などの数字をキチンと把握することができるか?できないか? でビジネスは左右されます。
あなたが雑貨ショップをオープンさせて継続拡大してゆくためには、数字(データー)の分析・把握による販売戦略がとても重要なります。
その点を踏まえた上で「素敵な小金持ち」をめざして、がんばりましょう。
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